乳飲み子の詩

日々だけが過ぎてゆく 僕の声はうずもれて 誰にも届かない

涙さえ涸れてゆく この部屋の片隅でふるえてる
忘れられない 子宮のぬくもりを・・・

たとえ 呪われた星の下に 生まれてきたとしても
生くよ この命がたどりつく夢を抱いて

この世界がたとえ悲しみに埋もれていたとしても
あなたの温もりを僕に下さい
あなたさえ振り向いてくれれば 何かが変わると信じて泣いてる
この僕を  僕を愛して

嗚呼 終わりの空は 限りなく澄んで 僕は冷えた体抱いて 眠る 眠る

どうせ終わらせるのなら 少しでも温もりを感じられた あなたの中で
この哀れな僕を 終わらせて欲しかった

この世界がたとえ苦しみに包まれていたとしても
あなたのやさしさを 僕にください
愛という言葉の意味さえ知らぬままに 冷たい海 沈む
この僕を 僕を掬って

愛を少しでもくれたなら この空振り向かず帰ってゆけるのに

嗚呼 誰も見えない 少しずつのかけら集めながら
冷えた体で 眠る 眠る 


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